地震を乗り越え“実りの秋”に…輪島市の白米千枚田で稲刈り始まる 県内外から訪れた棚田のオーナーの姿も

09/03(火) 17:04

地震を乗り越え、実りの秋です。国の名勝に指定される石川県輪島市の白米千枚田で、3日から稲刈りが始まりました。

台風の影響で当初の予定から3日遅れて始まった2024年の稲刈り。3日は県の内外から訪れたオーナー会員3人を始め地元千枚田愛耕会のメンバーなど約20人で作業を始めました。

岐阜から来たオーナー：
金沢に泊まって、レンタカーで来ました。皆さんと一緒に稲刈りが出来てうれしい

2024年は、元々の作付けが棚田120枚と少なかったことに加え、地震後、地下水の流れの変化などがイネの生育環境に影響を与えた為、出来は不作。当初予定した収量からは3割ほど下回る見通しだということです。しかし、メンバーは収穫の日を迎えられたことに感慨深げでした。

千枚田愛耕会　白尾友一代表：
メンバーと話し合いながら　行政とも話し合いながら協力を得て、何とかここまで来た。みんなの力でやっているんだなと…つくづく感謝です

妻と息子を亡くした　出口彌祐さん：
何とか来年の春、これ全部田植え出来ればいいなと思っているんですけど…欲張りかな

収穫したイネははざに架けて天日干しし、9月20日頃に脱穀する予定です。千枚田愛耕会では、出来たコメを今後のイベントなどで来場者にふるまいたいと話していました。