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敦賀以西待ちか…北陸新幹線石川県内全線開業から半年 山代温泉では「関西客減り関東からは金沢に」の声も

北陸新幹線の県内全線開業から半年。石川県内では新たな駅として小松駅と加賀温泉駅が誕生しました。加賀温泉駅で開業効果を取材しました。

加賀市を訪れる人は増えているのか。スマートフォンなどの位置情報をもとに人流を分析するソフトバンク子会社、アグープの調査では8月1カ月間に加賀市を訪れた人の数はコロナ禍前、2019年の同じ時期に比べて約7割に留まっています。こうした中、山代温泉観光協会の和田守弘会長は、開業から半年を迎えた新幹線の効果についてこう実感しています。

和田さん:
延伸ということですし、敦賀までその先もあるということで効果としては限定的かなと感じていたのですが、着実にお客様が増えてきているということに関しては予想したとおりかなという印象

これまで通りマイカーの利用もあるが、新幹線を利用して訪れる宿泊者も少しずつ増えてきているということです。今後、雪の降る冬のシーズンに向けてマイカーの利用客ではなく新幹線の利用客が増えるのではと期待を寄せていました。一方、山代温泉総湯前にあるこちらの和菓子店では敦賀以西の延伸を切望していました。

JR西日本の長谷川代表は…。

長谷川一明・JR西日本代表取締役社長:
(開業効果が)どの程度かというのは難しい。地震もございまして北陸全体に対しての観光地としての選択肢が関西から別のルートに変わったんじゃないかという感じもしなくもない。その辺が平常状態でどの程度というのは今後もう少し見極めたい。

新幹線客を出迎える玄関口、加賀温泉駅前の広場の完成は2026年3月、新幹線開業の本当の効果を実感できるのはもう少し先かもしれません。

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