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本来なら25日に開通予定…豪雨で再び寸断された輪島市の中屋トンネル 復旧作業していた男性等2人が死亡

輪島市中心部と門前町(もんぜんまち)をつなぐ中屋(なかや)トンネルは地震後の復旧作業を行なってきて、 本来であれば25日開通する予定でした。しかし21日の豪雨で再び寸断されてしまいました。

FNN取材団:
輪島市の浦上地区にきています。こちらのほうを見てみますと、流木が押し固められ、向こうのほうでは車が2台乗り上げたままになっています。こちらから2キロほど先に中屋トンネルは1月の地震の後の工事が進められて、本来であれば今日通行できる予定でした。しかし、現在はごらんのように、工事車両が並んでいて、この先トンネルまで続く道の復旧や、土砂の撤去作業を行っているということです

輪島市中心部と門前町をつなぐ中屋トンネル。今月21日の豪雨で斜面が崩落し住民の男性1人と 復旧作業に携わっていた男性の合わせて2人が死亡。きょう開通予定だったトンネルは 再び寸断されてしまいました。

付近に住む女性:
大きな望みやったけどね。一つ、みんな希望持ってたと思うよ、テレビで言ってて、住民の人マイクロバスで行ってるの見てたから、通れるようになったんやなと待ち。望んでた。だから残念。また穴水周りで行かなきゃ。病院行くの大変。1時間ぐらいかかる

一方、命からがら助かった人もいました。中屋トンネル付近の県道で交通誘導をしていた堂口英司(どうぐち えいじ)さん(74)です。

堂口さん:
バキーンバキーンって音とゴーって音と身の毛のよだつ音

豪雨のあった21日から中屋トンネル付近の現場に入っていたため、土地勘もなかったという堂口さん。乗ってきた車は流れてきた土砂でドアが開かず、救助されるまで30時間もの間、外でクーラーボックスに座ってただ助けを待っていました。

堂口さん:
夜になったら寒くて歯がガチガチ震え出して低体温でダメになると思った、走ったり歩いたり体動かして温めた。長い夜でした…

妻が作ったおにぎり2つを少しずつ食べて、助けを待っていました。

堂口さん:
「自衛隊が救助に来ました!」と…涙出たわ。これで助かったと思った、あんな目には2度と遭いたくないですわ

地域に光を差すはずだった中屋トンネルは再び、大災害の象徴的な場所になってしまいました。

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