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11/6カニ漁解禁…海底隆起した輪島港で船に網等積み込む物揚場の仮復旧完了 それでも漁師から不安の声

日本海の冬の味覚、ズワイガニです。来月6日の解禁日に向け、能登半島地震で海底が隆起し、漁が再開できていない輪島港では網などを積み込む物揚場(ものあげば)の仮復旧が25日、完了しました。カニ漁解禁に向け喜ばしいニュースかと思いきや、そう簡単にはいかないようです。

県内有数のカニの水揚げを誇っていた輪島港。毎年、カニの解禁にあわせて大勢の人が訪れ、日本海の冬の味覚を堪能していました。それが元日の能登半島地震で一変。

県漁業協同組合輪島支所 上濱敏彦統括参事:
「この船全部海底についてしまって出航できない」

海底が大きく隆起し、ほとんどの漁船が港から出せない状況になりました。国や県は港の復旧工事を進め、25日、漁船に網などを積み込む物揚場(ものあげば)の仮復旧が完了しました。今月中には別の場所の浚渫工事も終了し、県はカニの解禁になんとか間に合ったと胸を張りますが…。

漁業関係者:
「いっぺんに100箱入ってきたらどうするんや。それ全部捨ててくるんか。俺はできんと思うよ。(荷揚げ場所が)渋滞するの目に見えてる。さばかれんて」

カニなどの水揚げには仮桟橋が使われる予定ですが地盤の隆起によって船の甲板よりも高い状態に…このためベルトコンベヤーを用意しましたが、多くの船をさばけるか漁業関係者の間では不安の声があがっているのです。このため組合ではカニ漁を再開するかどうか27日の会合で決めることにしています。

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