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逆風の中当選…自民・佐々木紀氏の選対本部長「政治と金言い続ける野党はオウム真理教みたいで洗脳される」

27日投票が行われた衆議院選挙。県内からは選挙区と比例で合わせて5人が当選しました。被災地、能登の石川3区では15年ぶりに立憲民主党の近藤和也(こんどうかずや)さんが選挙区で議席を獲得し自民党の独占を崩しました。

27日午後8時。石川3区・立憲民主党の前職近藤和也さんの事務所に当選確実の一報が届きました。選挙区での当選は政権交代があった2009年以来15年ぶりです。

立憲民主党 近藤和也氏:
「8時に来てもずっと待たなきゃいけない選挙ばっかりだったんで…3週間、ひと月の時が止まりました止まった分だけしっかりとその分は返してくれるんでしょうねということを私が石川3区の代表としてその発言権をいただいた改めて、みなさんありがとうございます」

一方…西田事務所これまで二度、近藤さんとの激戦を制してきた自民党の西田昭二さん。相手の当選確実を知り、事務所に姿を見せました。

自民党 西田昭二氏:
「この結果については私の力不足のことであると思っていますしおわびを申し上げ私のあいさつの言葉に代えさせていただきます」

いわゆる裏金問題による逆風で厳しい選挙戦となった自民党。西田さんは比例での復活を信じて結果を待つこととなりました。

こちらは石川1区。比例との重複立候補が出来なかった小森卓郎さんの事務所では…

小森陣営・不破大仁選対本部長:
「選挙戦の最終盤のところで一気にまた厳しい数字が出てきたなと思っていますのである程度こういう接戦になるかなと思っていました」

前回は圧倒的な強さで午後8時には当選を確実としましたが、今回は大激戦となりました。

自民党候補が苦戦を強いられる中…

石川2区の佐々木紀さんは逆風をはねのけ10万票以上を獲得して5度目の当選を果たしました。

自民党 佐々木紀氏:
「ふるさと議員としてつなぐ力で粉骨砕身働かせていただきます」

佐々木陣営 福村章選対本部長:
「日を追うごとに台風のようなアゲインストを受けながら選挙を戦ってきましたある意味野党の皆さんの戦略が功を奏したのかなと「政治と金」同じことを1年も言い続けるのである意味オウム真理教みたいなもので我々でさえも洗脳されかかる」

その頃、石川3区近藤さんの事務所では…

近藤氏の娘・弥子さん:
「まだなんか夢かなみたいな…」

8時当確が出たことに夢か現実かまだ受け入れられない様子。これまでの激戦とは打って変わって今回はおよそ1万6000票差をつける完勝となりました。

近藤陣営・岡野定隆志選対本部長:
「近藤の17年間の積み重ねがこういう形で種をまき続けてずっと歩き続けたその結果がきょうこういう形になったのかなと思います」

被災地での選挙戦となった今回の選挙。市や町ごとの得票では輪島市を除いて近藤さんが上回る結果となりました。

そして日付が変わった28日未明…西田さんの事務所にも吉報が。政治資金の不記載がなく、比例重複が認められた西田さん。惜敗率で比例の枠に滑り込み、復活当選となりました。

自民党が結党されて以来守り続けてきた能登の議席は残りましたが選対に笑顔はありませんでした。

西田陣営・稲村選対本部長:
「大きな不記載問題には手を焼かないわけにはなかったと輪島がプラスになってますが前回(の票差)を思えば大きなマイナスですからオール能登で負けてしまったということは非常に大きな反省だと思っています」

そして1区でも…小森さんが何とか逃げ切り選挙区で2回目の当選を果たしました。

小森氏:
「しっかりと様々なことを私自身も自民党も反省をして政治改革もしっかり進めこの日本をまた金沢を能登を良くするためにこれからも頑張ってまいりますので引き続いての叱咤激励をまたどうぞよろしくお願いいたします」

ケーキを食べる小森氏に…「おめでとう!」
「結婚式みたいですね」
「大変、身体にしみわたります」

立憲民主党の新人、荒井淳志(あらいあつし)さんは前回から票を伸ばしましたが、わずかに届きませんでした。

荒井氏:
「大変残念な悔しい結果となりましたお支えをいただいたみなさんに感謝を申し上げますとともに本当に申し訳ない気持ちでいっぱいでございます」

6人中2位の得票でしたが比例での復活当選も叶いませんでした。

その一方で全国的に国民民主党が躍進した影響で4位ながら復活当選したのは国民民主党新人の小竹凱(おだけかい)さんです。

小竹氏:
「国民民主党自体が北信越ブロックに2名しか重複立候補を立てていないので実力ではない当然だと思っていますこれから4年間しっかり頑張って次は実力で選挙区で勝ち上がれるように頑張ってまいります」

今回の選挙で、県内ではこれまでより1人多い5人の衆議院議員が誕生。与党の過半数割れで政局に注目が集まるなか、能登の復旧復興をはじめとする県政の課題に5人はどう取り組んでいくのでしょうか。

激戦から一夜が明け今朝、県内各地では早速街頭に立つ当選者の姿が見られました。

15年ぶりに選挙区を制した3区の近藤和也(こんどうかずや)さんは今朝も防災服姿で街頭に立ちました。

近藤氏:
「みなさまの窮状を国に伝えていく制度を直していくできないことをできるようにしていく」

17年前から毎週立ち続けてきた馴染みの場所で改めて住民1人1人の声を拾い上げていく姿勢を強調しました。

近藤氏:
「このような選挙をしたということに対しては石川3区、特に能登に関しては冗談ではないと怒りの思いはあったと思う早く失われた時間を取り戻していかなければならないと思っている」

その5キロ離れた和倉温泉駅前に立ったのは選挙区で敗れ比例で復活当選を果たした西田昭二さんです。

西田氏:
「ありがとうございます。」

「貴重な議席をもらった」と感謝を述べ能登の復旧復興に全力を尽くすと力を込めました。

西田氏:
「一から出直し形でやってまいりたい被災者の心のケアもあると思うしまずはスピードアップしていくためにはいろんな整備、道路事情もあるあらゆる手だてを使ってやりぬいて行かなければならない」

その後、西田さんが向かったのは県議会。

当選した3人が自民党県連の役員を前に選挙戦を振り返りました。

「日に日に戦況が悪くなる中、議席を守ることができた」
「立憲の比例復活を許さなかったのは大きな成果」

最終的に全ての候補者が当選した自民党。佐々木紀県連会長は目的を達成したと評価した上で結果についてこう指摘しました。

自民党県連 佐々木会長:
「比例重複立候補という制度はやはり見直すべきじゃないかという地方議員の先生方から出ていましたので変な話、選挙やって小選挙区で結果がでたのに比例で復活するとなんのために選挙したかというようなやっぱり陣営の皆さんにするとそういう気持ちになるんだろうと」

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