能登の沿岸部通る大動脈…国道249号の輪島-珠洲間が年内にも通行可能に 一部は緊急車両や地元の人のみ

11/20(水) 16:27

能登の沿岸部・外浦を通る大動脈が復活します。能登半島地震により通行止めが続いていた輪島ー珠洲間の国道249号について国は2024年内にも通行可能となる見通しを明らかにしました。

能登の大動脈・国道249号は元日の能登半島地震により、珠洲市から輪島市にかけての沿岸部で大きな被害が発生。5つの地点で大規模な工事が行われていて通行止めが続いていました。さらに9月の豪雨で土砂崩れも発生し、通行再開の見通しは立っていませんでした。国では権限代行により復旧工事を進めてきましたが、年内にも通行が可能になる見通しを明らかにしました。一部区間では緊急車両や地元の人のみの通行となるということです。

こちらは輪島市町野町。沿岸部の国道249号が通行可能となれば、輪島市中心部や珠洲市への移動時間が大幅に短縮されます。国ではこれから雪が降ることを踏まえ、復旧作業に支障が出ないよう除雪体制を強化する方針です。

北陸地方整備局能登復興事務所　谷俊秀副所長：
地震発災以降通行不能だった地区がまた通れるということになれば今後の奥能登の復旧・復興がさらに加速するのではないかと期待しています。遅れることなくただし安全に配慮しながら円滑に進めていきたいと思っています

一方、豪雨により大きな被害を受けた輪島市門前町の中屋トンネル付近については2024年内にも暫定的な迂回路を確保し、トンネルの通行時期を公表する予定だということです。