10月に授業を再開…輪島漆芸技術研修所で8カ月遅れの入学式 新入生の多くはトレーラーハウスでの生活に

12/03(火) 16:43

落ち葉舞う中の入学式です。地震と豪雨の影響で2024年10月にようやく授業を再開した輪島漆芸技術研修所。輪島塗の新たな担い手として期待される15人が8カ月遅れで入学式に臨みました。

入学式が行われたのは輪島市の輪島漆芸技術研修所。19歳から56歳までの15人が新たな一歩を踏み出しました。研修所は元日の地震で基礎部分が壊れるなどの被害を受け、さらに豪雨被害もあって授業が9カ月間休止に。10月に授業を再開し、新入生を迎え入れる準備が整ったことからきょう8カ月遅れの入学式となりました。

学生　江左桃子さん：
直前に地震があったので怖いなという気持ちは正直ありました。これから毎日漆ができるのが本当に毎日楽しみ、嬉しいっていうワクワクした気持ちです

学生　渡辺牧江さん：
一念発起して試験を受けましたところなんと入学許可していただいたので、これはチャンスだと思って参りました

入学した15人。出身地は全員、輪島市ではありません。このため研修生のために用意されたのが…

記者：
輪島高校の裏にあるこちらのトレーラーハウスで学生は生活を送っています

ここは元々は高校のテニスコート。2024年9月に7棟、設置されました。現在、13人の研修生がトレーラーハウスで生活しています。ワンルームで広さは15平方メートルほど。風呂はユニットバスです。

田中風花さん：
エアコンが効いてくれるのであったかく過ごしています

入学前に思い描いていた生活とは違うもののこれからの生活に胸を躍らせています。

田中さん：
小さくても心が躍るような人の心に残るような螺鈿細工の作品を作れたら嬉しいです

新入生の授業は12月6日から始まります。