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能登半島地震から1年…仮設住宅で暮らす人の元日

私がいるのは、輪島市マリンタウンに建つ仮設住宅『マリンタウン第一団地』です。輪島キリコ会館の多目的広場に能登半島地震後、県内で初めて建てられた仮設住宅で、大規模火災で家を失った朝市通り周辺の住民が入居しています。

今日はここにお住まいの方にお話を伺います。元日からすみません去年の2月日からこちらで暮らす橋爪和夫さんです。

取材を通し、面識のあった橋爪さんと地震後再会したのは、輪島市役所で罹災証明書を受け取りに来ていた時でした。朝市通りの近くに住んでいた橋爪さんの家は全焼。実は、家が燃えているまさにその時、橋爪さんがいたのは仕事場でした。

孤立状態になった「のと里山海道」の別所岳サービスエリア。橋爪さんはここで物販店の店長です。地震発生直後から多くの客とこの場所で過ごしました。

あれから1 年。暮れも押し迫った先月20日、別所岳サービスエリアで橋爪さんに、去年の元日の様子を改めて伺いました。

橋爪さんはマリンタウンに整備された仮設住宅に、去年2月から住んでいます。店は再開できていませんが、橋爪さんはあの日を共に乗り切った従業員のモチベーションを落としたくないと、休業中にも関わらず今も給料を支払っています。助成金を活用しても足りない2割は借り入れをしているといいます。ネバーギブアップ。その思いは現実に近づいています。店の再開目標を6月に設定し、動き出したのです。橋爪さんは、時折“戦友”でもある従業員の元に顔を出します。

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