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格安の食べ放題で人気の焼肉店「ぎゅうばか」を経営の会社が事業停止、近く破産手続き開始の申立てへ
1980円で食べ放題などの焼肉店「ぎゅうばか」を展開していた、石川県小松市のじょうしょうが1月17日付けで事業を停止したことがわかりました。
事業停止し、破産手続き開始の申し立てを行う見込みなのは、小松市符津町の有限会社じょうしょうです。
帝国データバンクによりますと、じょうしょうは1989年8月に設立された飲食店経営業者で、設立当初は玩具や文具などの小売を主力事業として行ってきました。その後、業態を変更し、1998年頃から大手焼肉店のフランチャイズに加盟、焼肉店の経営をはじめました。
その後、フランチャイズから脱退し、2012年頃には独自の店舗「ぎゅうばか」を展開。じょうしょうの代表が兼務するステップアップと共に、ぎゅうばか小松本店のほか、小松北店、金沢市内に横川店、東京都内に高円寺店を相次いで出店し、最大4店舗の焼肉店を経営してきました。
ところが、2018年8月に小松北店、2020年4月に横川店を閉鎖。近年、じょうしょうとしては「ぎゅうばか小松本店」のみの経営となっていました。
その後、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う営業自粛や時短営業などを余儀なくされていたなか、テイクアウトなどのメニュー拡充による売り上げの回復を図ったほか、新規事業としてショコラ専門店「ケンズカフェ東京」のフランチャイズ店舗を金沢駅隣接の商業施設内に開設。しかし、同店舗のフランチャイザーが倒産したことで回収不能債権が生じるなど厳しい経営状況が続いていました。
さらに仕入れ材料の相次ぐ値上げや人件費の高騰などによって経営が圧迫されたほか、関連会社のステップアップが2024年10月に倒産したことを受け、一部仕入れ業者から支払い条件の変更などを余儀なくされ、今回の事態に至ったと見られます。
帝国データバンクによりますと、近く金沢地裁小松支部に破産手続き開始の申立てを行う予定で、負債総額については、現在調査中だという事です。