第334 回 石川テレビ放送番組審議会 平成16年5 月11 日(火)

【出席委員】

委 員 長 

中山 純子  
副 委 員 長
山本 松雄  
委   員 

定梶 昭三

中川 多津夫

   

相羽 泰彦

桶谷 千鶴子

     
若杉 幸平

尾山   碧

谷内江 潤子  
ゲスト フジテレビ編成部
浜野 貴敏  

 

1、審議番組(合評)

1)フジテレビ制作
  
「これでいいのダ!日本列島あかるいニュース」 4/16スタート
  
          
   
放送日時 :毎週金曜日 午後7時00分〜7時57分

2)その他

好きな番組だ。2回見たが、上手にまとめている。どうでもいい題材を取り上げてはいるものの、司会?の鶴瓶も無難にこなしている。この手のキャラを起用する場合、企画が先なのか、MCが先なのか?また鶴瓶以外にも候補者がいたのか?全体に庶民的な感覚が溢れていて良い。

明るいニュースで安らぎたいのは山々だが、2回目、4回目を見た限りでは他愛無いニュースの羅列に過ぎず、一つ一つは微笑ましいのだが、印象が細切れとなり、飽きさせてしまう。当たり前の中の小さな幸せをもっとアピールする為には一工夫も二工夫も必要だ。材料と真心はあるが、調理の仕方が今一歩で残念!視聴率も心配。

司会、コメンテーター共に番組の魅力を引き出すまでになっていない。彼らが発するセリフが大切なのに、力量や存在感が伝わってこない。1コーナーとしてのニュースならともかく、1時間番組にするには困難ではないだろうか。まあ、回数を重ねる毎にどういう展開になるかは分からないが‥。

欲張りニュースで、他委員と同様、羅列だと感じた。物足りなさを感じ、後まで印象が残らない。また次回も見たいという思いにならないのは何故か?出演の南原、局アナなどの賑やかな顔ぶれが生かされていないところに原因があるのか?ニュースの名を借りたエンターテインメントなら、それに徹した方が良いのかもしれない。

刺激が強く悲惨で暗いニュースが氾濫する現代世相の中で、明るいニュースが月並みで平々凡々になるのは仕方がない。タイトルに「これでいいのダ!」と謳っているのだし、目指すところがこれなんでしょう!(笑)。

気になるのはバックに流れる観客?の笑い声である。他の番組にも多く使われているこの手法はどうにかならないものか?とって付けたような笑いが鼻につくのは私だけだろうか?

タイトルはどうであれ、番組は先ず多くの視聴者に見てもらって価値がある。面白味に欠けているので教育的過ぎるのかと言うと、さほどの事もない(笑)。可もなく不可も無しという番組は評価できない。厳しい点を付けるなら50点というところだ。

※フジテレビゲスト 浜野貴敏氏からの発言

  以前制作現場にいた者として、委員諸氏の率直な意見を厳粛に受け止めている。企画のコンセプトは殺伐な  ニュースばかりが続く中、小さくても良い、平凡でも良い幸せを再発見して、明るいニュースとして映像化した  い、主義・主張などを念頭に置かなくても、ありのままを映して視聴者に共感してもらえたらということでスター  トしました。調理方法が未熟とのご指摘を早速11名(ニュース素材を探して全国行脚中)のディレクターたち   に伝達して、1日も早く多くの視聴者の支持を得るよう努力します。CMを入れる部分にも細心の注意を払って  いきたいと思います。

2、訂正・取り消し放送について
    事務局より平成16年4月1日〜4月30日までに上記に該当した番組はなかった旨、報告した。
3、番組に関する問い合わせ、苦情など
 (平成16年4月1日〜4月30日までに編成部に寄せられた意見)

☆4 月お問い合わせ合計約90件

電話(約20件)
HP(約65件)
はがき・その他(2件)
 
「マンスリーNote」放送   平成16年5月29日(土)11:00〜11:10
           再放送   平成16年5月30日(日)26:00〜26:10
 

内容

澤番審事務局長が「これでいいのダ!日本列島あかるいニュース」の審議の概要を報告した後、ゲストに迎えた石川県立美術館 学芸主任 西ゆう子さんに幼年時代から美術館を身近な存在にする試みの子供向け鑑賞講座“キッズ☆プログラム”についてお話を伺った。また、テレビ番組の要望などを語っていただいた。