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能登半島地震で被災も生き残る…『奇跡のぶなしめじ』地元の住民に届けられる 培養期間延びて旨味成分高く

能登半島地震で被災しながらも奇跡的に生き残ったキノコ。そのキノコを培養し、完成した「奇跡のぶなしめじ」が8日地元の住民に届けられました。

穴水町役場でふるまわれたのは、「奇跡のぶなしめじ」どうして奇跡かと言うと…実はこのブナシメジ、穴水町で栽培されていましたが、能登半島地震で被災。従業員は全員無事だったものの、工場内の棚が崩れ、培養中の瓶の多くが割れてしまいました。はじめは栽培していた280万本全て廃棄する予定でしたが…なんと菌糸が生きている瓶が見つかったのです。

ミスズライフ生産本部 小林光一 本部長:
震災を耐え抜いたと、その中でもキノコは生きてましたと、被災した皆さんに少しでも力になったり励みになればいいなと思ってテストしようと思った

そこで生き残っていた菌を集め別の工場で栽培したところ…

ミスズライフ生産本部 小林光一 本部長:
この両サイドにあるものが能登からこちらの工場に移動して試験的に発生させているキノコになります

被災後、培養瓶が放置されていたため、培養期間は通常の3倍にあたる200日余りとなり、普通よりも大きく、うまみ成分の高いシメジに成長したのです。

小林本部長:
震災の中を生き残ったキノコというので本当に奇跡だと感じていますし、生き物の生命力はすごいんだというのを改めて感じた

そこでこの会社では、育ったシメジを「奇跡のぶなしめじ」と名付け販売。8日は地元の住民に感謝の気持ちを伝えようと、その奇跡のぶなしめじをふるまうことにしました。

住民:
友達にあげようかな。味噌汁とか、炒め物にしたり卵とかとじたり

ミスズライフ平松壱晟さん:
みなさんの協力があってぶなしめじを提供できて皆さんの笑顔をみれるのは正直奇跡だと思っているので名前の通りかなと思っている

「奇跡のぶなしめじ」の販売は全て終了していて、売上の一部は義援金として寄付されるということです。

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