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「笑顔あふれる輪島の人たちを撮りたい」朝市通りに写真店構えていた男性 同級生たちと歩む復興への道のり

能登半島地震の発生から11月1日で10ヵ月になります。地震と豪雨で被害を受けた輪島の人たちを笑顔にしようとあるイベントが開かれました。企画したのは今年47歳を迎える同級生たち。それぞれに被災しながらも”輪島のために”と集結しました。

今月27日、輪島市のマリンタウンにできた長い列。焼き鳥に…フランクフルト。20種類以上の食事が無料でふるまわれました。

買い物客は:
「うれしいです。みんな楽しみに待ってました。元気が出ます」

イベントを企画したのは「チーム輪島人(わじまじん)」。輪島で生まれ育った同級生が地震後に結成したグループです。発起人の1人、蕨野敬(わらびのけい)さん。朝市通りに写真館を構え人々のハレの日を撮り続けてきました。しかし、元日に起きた大規模火災で店は全焼。住む場所も大切な仕事道具も一度に失いました。

蕨野さん:
「1月2日の朝、火災現場のホースを撤去しに来たんですけど、その時には本当にこの世のものじゃない感じで、きのうあったものが全くなく、明日がどのように生活していけばいいのか分からないという思いで」

前を向かせてくれたのは今年47歳を迎える同級生たちとの会話。それぞれに大変な状況の中でも輪島に活気を取り戻したいという気持ちを持っていました。

小住夏樹さん:
「これからの輪島、自分たちが子どものころに楽しませてもらった輪島を取り返そうというのが一番。やっぱり輪島はいいところやなって言うのが一番です。これだけみんな来てくれて、勢いがあるなと」

元々食べ物は販売する予定でしたが、豪雨災害を受け急きょ「振る舞い」に変更。以前から交流がある演歌歌手、水森かおりさんも駆けつけました。会場に笑顔があふれる中、久しぶりに写真を撮る蕨野さんの姿が…

蕨野さん:
「やっぱり僕は人が好きなので、人を撮っていきたい。やっぱり笑顔が良いので、笑顔がたくさん溢れる輪島の人たちを撮っていきたい」

蕨野さんたちもステージに。ハレの場面で歌い継がれてきた祝い歌です。同級生で結成した「チーム輪島人」小さい頃から同じ時を過ごしてきた同級生たちが今度は、復興までの長い道のりを共に歩みます。

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