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1年越しで行われた式典も…能登半島地震被災地で『二十歳の集い』娘に作った振り袖着る孫に涙する女性の姿

1月13日は成人の日。この3連休、各地で二十歳の集いが開かれました。この内、輪島市などでは1年越しの笑顔が溢れました。

1月13日、金沢市で開催された「二十歳のつどい」。県内では今年度1万1495人が人生の門出を迎えました。

被災地でも…「災害を経験したからこそ気付いた助け合いの精神を大切に私たち自身もこれからの人生で誰かを支え、力になれる存在を目指してまいります」

12日、輪島中学校で開かれた二十歳の集い。地震や豪雨を乗り越え、127人が式に臨みました。

教師を目指す女性:「成人式があるっていうお知らせが家に届いた時からこの日をすごく楽しみにしていました。能登の地でたくさんの子どもたちの教鞭をとれるようになったらいいなと思います。」

この前日同じ輪島中学校で開かれたのは昨年度、20歳を迎えた人のための二十歳の集い。

元日の能登半島地震で中止となった式典が1年越しに開催されたのです。

沖崎愛実さん:「今から輪島の実家の方に帰ります」

金沢市に住む沖崎愛実さん。式典の前日、仕事を終えると雪道の中、およそ100キロ離れた輪島の実家へ向かいました。

愛実さん:「親が今は大丈夫なんですけどあの時はやっぱり収入とかはなかったので私は自立してできるだけ親に負担かけないようにっていうので金沢行くことにしたんですけど結局、いろいろな葛藤があって悩んでましたね、あの時期は」

当日。愛実さんが美容室で袖を通したのは祖母が母親のために作った振袖です。会場には孫の晴れ姿を一目見ようと駆け付けた祖母の姿が…

祖母「綺麗やよ涙が出てくる…生まれた時から見ているので」

愛実さんの学年はコロナで修学旅行が中止、去年は地震で晴れの日がなくなりました。困難を乗り越え開かれた1年遅れの二十歳のつどいには多くの笑顔が溢れていました。

愛実さん「親が安心して見守ってくれるような社会人になりたいです」

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