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「1つの旅館で全部でなく町や地域に還元」和倉温泉の復興計画を都内で発表 周遊バス等で観光客を町全体へ
能登半島地震で大きな被害を受けた七尾市の和倉温泉。その復興計画がきのう都内で発表されました。
和倉温泉創造的復興まちづくり推進協議会 多田健太郎代表:
「このプランは僕たちそして子どもたちからヒアリングしてできた希望です」
18日、都内で開催されたイベントでこう話したのは和倉温泉の旅館、多田屋の6代目多田健太郎さんです。去年元日の能登半島地震で大きな被害を受けた七尾市の和倉温泉。発生から1年以上経った今も営業している旅館はわずか4館に留まっています。こうした中、旅館や飲食店の経営者などが去年6月「和倉温泉創造的復興まちづくり推進協議会」を設立。月に一度集まり、温泉街の復興プランを話し合ってきました。そして18日、半年以上にわたって議論を続けた復興プランを発表するため、都内でイベントを開きました。プランのコンセプトは「能登の里山里海を“めぐるちからに”。和倉温泉」。町を周遊するEVバスを走らせたりコミュニティスペースを作ったりすることで観光客に町全体を訪れてもらうことが狙いです。
多田さん:
「一つの旅館で全部のお金を落としてもらうのではなく町や地域に還元していく。そういう和倉温泉になるべき」
また、街に8つの主要拠点を作り、それぞれに「防災」や「交流」などの役割を設けるということです。イベントには行政職員や金融機関、観光業に携わる人などおよそ150人が参加しました。
多田さん:
「復興プランをたくさんの方に聞いていただけたのがめちゃめちゃうれしいです。時間がかかる部分はすごくあると思うんですけど持続可能なそういう温泉街にしたいと思っています」