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「復興しているところを見て」輪島・白米千枚田の道の駅が1年4カ月ぶりに営業再開 節目迎えた代表の思い
輪島市の観光名所、千枚田の話題です。
この千枚田にある道の駅が1年4カ月ぶりに営業を再開。
再開を待ち望んていた人々の笑顔が印象的でした。
輪島市白米町(しろよねまち)にある観光名所白米千枚田。その千枚田を見渡せる場所にあるのが「道の駅千枚田ポケットパーク」です。地震で地盤が崩れるなどして営業休止となっていましたが、おととい1年4カ月ぶりに営業を再開しました。
買い物客:
「千枚田のお米と塩あられ。ニュースで見ていてすぐ来た。能登に行って応援。買って応援。食べて応援が大事と思って」
店のスタッフ:
「商品だと(売れているのは)お米ですかね」
千枚田の道の駅と言えば、千枚田で取れた米。地震と豪雨で甚大な被害を受けましたが去年は、なんとか120枚分だけ収穫できました。そのコメで作ったおにぎりが看板商品です。
買い物客:
「おにぎりの岩のりを1つ」
カメラマン:
「11時からたくさん注文入ってますね」
店のスタッフ:
「入ってるね。うれしいけどちょっと心配もある。うまいことこなせるか」
「やっぱり千枚田きておいしかったわって言ってもらいたい」
一方、店の前では…祖母の代から道の駅の前で手作りの民芸品を手売りしてきた
余越(よごし)きぬえさんも販売を再開しました。
余越さん:
「気持ちがハレバレとする。ちょっと心配したけどうれしい。これからも頑張って作らないと」
にぎわう道の駅を晴れやかな表情で見つめる男性がいました。
道の駅の代表、出口彌祐(でぐちやすけ)さんです。
出口さん:
「久しぶりでわくわくしている。従業員も笑顔増えた。昔の賑わいを思い出している、震災前の」
去年の地震で妻の正子(まさこ)さんと長男の博文(ひろふみ)さんを亡くした出口さん。それでも地震からわずか1カ月で出口さんは前を見据えていました。
去年の2月、出口さんは
「なんとかこれから千枚田でがんばっていこうかするから見ておいて
耕作作業も行ってきた出口さんは道の駅を宿泊所にし棚田の修復を再開。家族を亡くしながらも千枚田を守ろうと奮闘していました。
出口さん:
「震災で亡くなられた方がたくさんいますので、私たちは命をもらったかなと思うので私たちも頑張ろうと思います」
能登半島地震からまもなく1年4カ月。道の駅のにぎわいがふるさと復興への道しるべです。
店のスタッフ:
「うれしいね。ここに人が来て活気づくのはうれしい」
出口さん:
「復興しているところを見てほしい。周りが少しずつあかるくなってくれれば、再開した値打ちがあるかなと」
道の駅の営業は来月6日まで。その後については状況を見て判断するという事です。