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茶室はそのまま移築…閉店した老舗料亭『懐石つる幸』が“旅館”として再スタートへ「金沢の文化を皆様に」

2018年、金沢市民や観光客に惜しまれながら閉店した「懐石つる幸」。その名店が旅館となって再スタートを切ります。

加藤アナウンサー:「金沢市の中心部にあさってオープンするのは旅館つる幸です。趣深い外観ですね」

金沢市高岡町にできたのは能登町と金沢市で旅館を経営する百楽荘が手がける「旅館つる幸」です。

客室は4室のみのスイートルーム。広さ90平方メートル以上の客室には天然温泉の露天風呂がついているラグジュアリーな空間が広がっています。

そんな旅館が建つこの場所にはかつて創業50年の料亭「懐石つる幸」がありました。

1965年に創業した「懐石つる幸」。独創的な料理でミシュラン二つ星に輝いたこともある金沢を代表する名店でした。

2018年の閉店後は百楽荘が土地と建物を引き継ぎました。

7年の時を経て百楽荘が手がける旅館として再始動する「つる幸」。

旅館には「つる幸」の名をそのまま残しました。さらに…。

加藤アナウンサー:「こちら入ってみますと茶室になっています。元々懐石つる幸で使われていた茶室がそのまま移築されたということです」

「懐石つる幸」の茶室を引き継ぐこの場所では宿泊客全員が金沢のお茶文化を体験することができます。

旅館つる幸・川崎宗晃さん:「金沢の町は文化が非常に長けた町なので金沢の特徴をいかした工芸や茶道とかを組み込んでみなさまにお届けできたらと思います」

また宿泊客以外の人も利用できる懐石料理「つる幸知新庵」を併設。

ここでは能登から加賀まで地元の旬の食材をふんだんに使った懐石料理を楽しめます。

旅館つる幸・川崎宗晃さん:「これから金沢に訪れるみなさまに今までにない深い感動をご提供できるようにそんなお宿にしたいと思っています」

新型コロナや能登半島地震の影響で4年遅れとなった「旅館つる幸」の開業。今月7日にオープンし金沢の地で長く愛される旅館を目指します。

今回、旅館として生まれ変わる「つる幸」ですが、気になるお値段は1泊10万円前後。主に観光客や富裕層をターゲットに設定しているということです。

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