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幅100m×高さ約200mの規模…石川県白山市で起きた土砂崩れから3日目 専門家が指摘した3つの原因

石川県白山市の土砂崩れの発生から12日で3日目です。現場では、復旧に向けた工事が進められています。こうした中、県の防災アドバイザーとして現地を視察した専門家を取材。土砂崩れの原因と今後の復旧のメドを聞きました。

10日、白山市若原町にある高齢者施設の裏山で発生した大規模な土砂崩れ。幅、約100メートル、高さ約200メートルにわたって地滑りが発生した現場では観測機器を設置したり大型の土のうを設置したりして復旧に向けた作業が進められています。

こうした中、土砂崩れ発生当日に現場を視察したのが金沢工業大学の川村國夫特任教授です。川村特任教授は今回の土砂崩れについて3つの原因が重なった結果だと指摘します。

川村特任教授:
「1番目は地下水が上がったこと。おそらく1mくらいの積雪があって急激に雪が溶けていった。溶けた水は斜面に浸透してきますよね。(水が)浸透すると中にある地下水を押し上げるんですよね。だから斜面が持ち上がっていきますよね。つまり(斜面の)強度が弱くなる。地下水の上昇が1つ目の原因。」

川村特任教授はこれに加え、斜面の中の水分が凍ったり溶けたりを繰り返し地盤の強度が下がったことが2つ目の原因だと言います。

そして3つ目は…。

川村特任教授:
「あそこは渓流といいますか、小さな沢筋になっています。雪解けの水が谷に集中的に集まってきてかなり急直下で水が下へと流れ出る。水が急直下で流れるところは土をさらって侵食していく。」

さらに川村特任教授が調査を進めると、この地域は過去に何度も土砂崩れを繰り返していたことがわかったといいます。

川村特任教授:
「今までの崩落の履歴を調べてみたんですよ。そうしましたら雪解けの融雪水と雨の合計が3日間で100ミリくらい発生すると非常に斜面が危険な状態になることがわかってきまして今年の2月で3回くらい(3日で100ミリを)超える状況が発生していまして山がかなり危険な状況になっている中で崩落したんじゃないかなと思っています。」

現在も道路が通行止めとなっているほか、高齢者施設の入居者が別の施設に移動するなどの影響が出ています。安全が確認されるまでどれくらいの時間がかかるのでしょうか。

川村特任教授:
「土のうを積んでいって土砂の流出を止める、流木を止めるというのを目指す。その土のうを積む作業は1週間くらいという話を聞いていますのでほぼ1週間くらいで応急復旧はできますので普通の生活に戻っていただける。ただし、避難勧告をしたり避難指示を出したりしたときにはすぐに対応してもらう。それとその作業と同時に本復旧の対策をしていただくということでそれは大体2年くらいかかるんじゃないかなと思っています。」

白山市によりますと近くのコミュニティセンターに避難していた施設の入居者は12日で全員、別の施設へと移動することができたということです。

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