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“鵜様”を未だ捕獲できず…16日の氣多大社『鵜祭』を前に主役不在 能登半島地震による地形変化が影響か

鵜の動きで来年の吉凶を占う氣多大社の「鵜祭(うまつり)」本来なら12日から鵜様を氣多大社まで運ぶ鵜様道中が始まるはずでしたが、主役となる鵜がまだ捕まっていません。

羽咋市の氣多大社に伝わる伝統神事「鵜祭」七尾市の鵜浦地区で捕獲した鵜様を気多大社まで運び、12月16日午前3時、本殿に放った鵜の動きで来年の吉凶を占います。2023年行われた鵜祭。例年よりも羽ばたくまでに時間がかかる異例の事態となりました。

氣多大社 松尾孝夫名誉宮司:
初めてです、こんなに長く進まなかったのは。慎重に前へ進めっていうことを表しているのかな

そして元日に起こった能登半島地震。地震は鵜を捕獲する場所にも大きな影響を与えていました。

地元の人:
(崖地が)もっとこんもりとして素敵なところだったけどこの前の地震でドーンと落ちてしまって情けないけど…

七尾市の崎山半島。ここで鵜捕部と呼ばれる住民が、一子相伝の技で鵜を生け捕りにしてきました。しかし能登半島地震で鵜が羽を休めるためのたまり場が崩れたと見られているのです。

鵜捕主任 小西寛之さん:
やっぱりだめですね地震の影響なのかなと思いますけど

鵜は神様に見立てているとされ、鵜が捕まらなければ鵜祭りを行うことができません。12日は本来なら鵜様道中が始まる日。しかし鵜は捕まりませんでした。鵜捕主任の小西さんは16日の祭り直前まで「鵜様」を探すという事です。氣多大社では、鵜が捕まらなければ、鵜を捕獲できなかったことを神様に伝える奉告祭を行うことにしています。

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