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これまで未発見の領域…アルツハイマー病の治療薬『レカネマブ』作用する仕組みについて金沢大が新たな発表

今回の話題はこちら「レカネマブ」です。認知症の中でも特にアルツハイマー病の治療薬として国内ではおととし12月に認可され県内では2024年1月、金沢大学附属病院で初めて投与されました。アルツハイマー病は、脳に長年蓄積したアミロイドβというたんぱく質が集まってできたプロトフィブリルという物質が脳の神経細胞を攻撃して発症するとみられています。新薬レカネマブは、そのプロトフィブリルを天ぷらのように取り囲み、神経細胞を守るというものです。さらに金沢大学はレカネマブが作用する仕組みについて新たな発表を行いました。

国内のアルツハイマー病研究の第一人者で金沢大学脳神経内科学の小野賢二郎教授です。金沢大学が発表したのは、新たに開発した体内のプロトフィブリルの量を確認する手法で、これまで未発見の領域です。具体的には、レカネマブを敷いた板の上に
患者の脳脊髄液を垂らし、反応したレカネマブの量から患者の体内にあるプロトフィブリルの量を特定するというもの。今後の認知症治療の幅が広がる可能性があり、実用化が期待されています。

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