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年末年始の帰省も影響か…インフルエンザ警報下の医療現場は“コロナと同じ対応” スタッフも感染しひっ迫
今県内で猛威をふるっているのがインフルエンザです。今シーズンのインフルエンザの流行状況です。
先月16日からの週を見ると定点医療機関あたりの報告数が20.67人と急増。これを受けて県は先月25日にインフルエンザ注意報を発令しました。しかし、次の週を見るとさらに倍増して43.58人に。これを受けて県は7日インフルエンザ警報を発令しました。
こうした中、医療の現場はどうなっているのか取材しました。
稲垣アナウンサー:
金沢市のこちらのクリニックには朝から多くの患者が受診に訪れコロナ禍の時と同様、防護服姿の医師が患者の診察を外で行っています。
金沢市笠舞2丁目の小川医院。こちらでは1日に、40人ほどの患者が発熱外来を訪れているといいます。
小川院長:
1日の患者はコロナが5人くらいで、インフルエンザが10人くらい。のどが痛いというだけでも検査したら、コロナっていう方がたくさんいらっしゃいますので、基本病院の中に入ってもらわずに車や待機場での診察になっています。
この医院ではスタッフの感染も確認されていることから、院内感染を防ぐためにコロナ禍と同じ対応をとっているといいます。年末年始にかけて患者が増えた理由について小川院長は…。
小川院長:
年末年始に、遠方から親戚が集まってきて家族が集まれば、どうしてもマスクを外して食事をするということで、家族の中でたくさん患者が出ていますね
こうした中で、基本的な対策が感染防止につながると小川院長は言います。
小川院長:
コロナのひどかった2年間はインフルエンザの患者は1人もいなかったですもんね。ということは、マスクと手洗いで予防できるのでインフルエンザの流行っている時期はマスクをしてほしいと思います。
では万が一、体調を崩した場合はいつ受診すればいいのでしょうか。
小川院長:
熱が出て、すぐに病院に行ってもコロナとかインフルエンザに感染した人がいっぱいいるところに行って、結局検査の結果が陰性だったら、そのまま解熱剤だけもらって帰ることになりますよね。ある程度時間が経った方が検査の結果もはっきり出るので、一呼吸おいて一晩、あるいは一日くらい待っていただいて、解熱剤とかで様子見て状況を見てもいいのかなという気はしています。
小川院長によると、コロナ禍真っ只中の2020年や2021年にインフルエンザが流行しなかったことも踏まえて、手洗いやマスク着用など基本的な感染対策の徹底がインフルエンザ予防に大きな効果があるとしています。また、万が一体調を崩した場合はすぐに病院に行くのではなく1日くらい時間を空けてから受診すると検査結果がはっきり出やすいということです。くれぐれも感染にはお気をつけください。