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生徒や保護者のホンネは…校舎の基礎に地震被害 輪島の門前高校が公民館で新学期 和室を区切る等の工夫も
輪島市の門前高校は2024年12月になって、校舎の基礎部分に地震の被害が見つかり
臨時休校となっていました。そこで県教委は、およそ40キロ離れた志賀高校で授業することを考えましたが、片道1時間以上かかるため保護者から反対の声もありました。そこで、地元の門前公民館を仮の校舎として利用することになったのです。
輪島市門前町にある洋品店。店を営むのは下口十吾さん。長男と次男が門前高校に通っています。
下口十吾さん:
1年間全くこの生活、1年間全く何も変わっていない
能登半島地震で住宅に被害があり下口さんは店舗や倉庫の2階で暮らしています。志賀高校で授業を再開するとなると車でおよそ1時間かかります。
下口十吾さん:
(部活動が)終わるのが8時か9時か、飯食うのが9時過ぎかと。いや~ダメやそんなの考えられんと。日常的じゃないんですよね。学校に行くためだけの生活サイクルになっちゃうので
次男の凱叶さん:
1時間とか2時間登校に時間がかかると頭がおかしくなる
そして、7日。近くの門前公民館で新学期がスタートしました。門前公民館を仮校舎にすると決まったのは2024年12月17日。慌ただしく引っ越し作業が始まります。生徒と教職員だけでなく、保護者も自前のトラックを動かし手伝いにきました。
保護者:
近いほうが体力的にも生活的にも・・・往復で余計な時間が3時間くらいかかってしまうので、その分助かってます。校長先生や色んな方ががんばってくれたおかげで良かったです
公民館の和室をパーティションで区切れば教室に早変わり。工夫しながら学びの環境を整えていました。
門前高校 中澤賢校長:
(子どもたちに与える影響は)最小限に抑えられたかなと。学校にいたときのようにはいかないと思うんですけど、与えられた中で精一杯学校生活を楽しんでほしい
門前高校は2025年秋をめどに、グラウンドに仮設校舎を建設する予定でそれまでは公民館での授業が続きます。