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「能登の災害支援事業」などとウソ…金沢の80代女性が4400万円の詐欺被害 トラブル解決名目で手渡す
石川県金沢市に住む80代の女性が、電力関連会社の社員を名乗る男らにおよそ4400万円をだまし取られる被害にあっていたことがわかりました。
被害にあったのは、金沢市に住む80代の女性です。警察によりますと、女性は2024年7月30日の午後5時ごろ、自宅の固定電話に電力関連会社の社員を名乗る男から電話がありました。男は「能登の災害支援のために太陽光パネルの事業があり、申し込みの枠を確保するためにあなたの名前を貸して欲しい」などと話したということです。女性は、電話の相手が何を言っているか分からず、名義を貸すことを認めないまま電話を切りました。ところがその後、太陽光パネル事業者を名乗る男から電話があり、「電力関連会社と太陽光パネル事業者の間でトラブルが生じた」などと言われました。さらにその後、電力関連会社の社員名乗る男から違約金などトラブル解決の名目でお金を求められたということです。
女性は2024年8月7日から11月21日までの間、8回にわたって、自宅に来た太陽光パネル事業者を名乗る男らに現金で計約4400万円を渡したということです。自宅には20代と見られる男3人が1人ずつ訪れ、いずれも黒いリュックサックを背負っていたということです。男らは女性に対し「お金は後で全額戻ってくる。クリスマスまでには連絡する」と伝えていましたが、連絡がなかったことから女性は2024年12月27日に警察に相談し、被害が発覚しました。だまし取られた4400万円は、2025年に発生した県内の特殊詐欺被害では最も大きな被害額で、警察は電話を留守電にするほか、お金の話が出たら1人で判断せず家族や警察に相談するよう呼びかけています。