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38年ぶりの更新…空自小松基地に最新鋭戦闘機『F-35A』配備 将来的に40機計画も基地前で反対集会
航空自衛隊小松基地に1日、新たな戦闘機、F-35Aが配備されました。小松基地としては、実に38年ぶりの戦闘機の更新となります。
隊員など約160人が見守る中基地に到着したFー35A。現在、基地に配備されているFー15よりも全長が4メートルほど小型で、レーダーに探知されにくいステルス性能を備えた最新鋭の戦闘機です。国内では、青森県にある三沢基地に続いて2番目の配備となります。村上博啓基地指令は、新機体の導入により防衛力の向上が期待できるとした上で…
小松基地・村上博啓基地指令:
「いくら素晴らしい機体があったとしてもそれを運用するのは人であり所管です。安全を確実・所要のものにしつつさらに強い精強な部隊をつくっていきたいと思う」
小松基地には今年度中に7機が配備される予定で、防衛省では将来的に、40機とする計画です。
こうした中、小松基地の前で行われていたのは、Fー35Aの配備に反対する人々の集会。
反対運動の参加者:
「F-35Aステルス戦闘機配備反対!」「先制攻撃機の配備反対!」「先制攻撃機の配備やめろ!」
参加したのは労働組合で作る県平和運動センターや小松基地爆音訴訟原告団のメンバー、約70人です。メンバーは、従来のF-15よりも音が大きく、攻撃能力が非常に高い先制攻撃型のF-35Aは憲法に違反するなどと主張しています。このあとメンバーは、小松基地に対し、配備の撤回などを求め申入れを行いました。
航空自衛隊第六航空団渉外室長 外園光一郎三等空佐:
「みなさまの貴重な意見を真摯に受け止め、渉外室長という立場をもって上司の方には確実に伝えさせていただきます」
第7次小松基地爆音訴訟原告団 今村憲一原告団長:
「(F35Aの配備で)基地の形が変わったというところに新たな危機感を持っている」「騒音は横田基地でちょっと聞いてきたんですけどかなりすごい音です」「僕らも自分らなりに測定してそれを示していきたいなと思っています」
小松市は国や県と連携して、これまで通り騒音の測定を続け、配備後の変化などを注視することにしています。