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春場所で3度目の優勝…大の里が故郷の石川県津幡町に凱旋 54年7カ月ぶりの巡業に2400人のファン

大相撲春場所で3度目の優勝を果たした大の里がふるさと津幡町に凱旋です。津幡町で大相撲の巡業のひとつ津幡場所が開かれ、多くの人が地元のヒーローに視線を注ぎました。

津幡運動公園体育館で行われた、大相撲津幡場所。津幡町に巡業が来るのは、なんと54年7カ月ぶりです。訪れた人のお目当てはもちろん…

観客:大の里やろう。こんな近いところで見られる。珠洲からきた。ゆうべの間に孫の家に泊めてもらった

春場所で見事3度目の優勝を果たした、地元津幡町出身の大関・大の里の凱旋です。2400人が集まった会場はまさに大の里フィーバーに!大の里が会場を歩くたびに歓声が上がります。

同じく津幡町出身で、大の里の1つ後輩、十両・欧勝海と大の里のぶつかり稽古。会場は大きな拍手で包まれました。

欧勝海:小さい頃から一緒に相撲をやってきた先輩なんで貴重なことなのでとても嬉しかった。地元の石川で巡業ができて本当に嬉しく思うし今後頑張ってみんなにいい結果を報告できたらいいなと思う

稽古が終わると次は地元の子どもたちが土俵に上がります。中でも注目を集めたのは津幡町少年相撲教室の小学5年生、本間恒亮くんです。実は本間くん。元横綱の白鵬が主催する相撲の世界大会、白鵬杯で4連覇を果たしているんです。地元の大先輩、欧勝海の胸を借りると持ち前のパワーで欧勝海を押し出しました。

本間くん:たのしかった。意外と強かった

普段はなかなか見られない光景が見られるのも巡業の大きな特徴です。床山・床幸が欧勝海の大銀杏を結う髪結の実演も披露。そんな巡業もいよいよ幕内力士たちの取り組みでクライマックス。結びの一番はもちろん、大の里と横綱・豊昇龍。大の里の腰に締めているのは今までの青い廻しではなく緑色のもの。この廻しは後援会から大の里に贈られたもので、春場所後の巡業からつけているそうです。

大の里:今までの巡業と違って大の里ではなくだいちゃんと呼ばれることが多かった。本当に地元に帰ってきたなって感じ。こうやって優勝して大関として津幡町に帰ってこれたことを嬉しく思います。また頑張るので応援よろしくお願いします

一方七尾市では地震の影響で延期となっていた七尾場所が1年越しに開催となります。「まけんぞ能登!」の横断幕が掲げられた七尾総合市民体育館。能登半島地震で被害を受け体育館が避難所になるなどしたため1年越しの開催です。待ちわびたおよそ3000人が会場を埋め尽くし郷土力士たちが能登半島地震からの復興を願い土俵にあがりました。地元、七尾市出身の輝。実家周辺の建物が地震で被害を受け、解体されていくのを目の当たりにしました。改めて能登復興へ自らの相撲で後押ししたいと決意を語りました。

輝:まだまだこれからだなという思いだったので先場所は成績よくなかったのでいろんなしっ咤激励あるが自分も負けないように少しでもみなさんを元気づけられるような相撲をとってまた頑張りたい

地元の子どもたちとの取り組みで会場を湧かせたのは七尾市のお隣、穴水町出身の遠藤。取り組み直前まで大勢の人と握手や写真撮影で交流するなど高い人気ぶりをみせていました。

遠藤:お客さんとたくさん触れ合えるというのは次の場所に向けての一番の支えになるし、ご褒美だと思ってまた力にしていきたい

総勢122人の力士が参加した七尾場所。本場所よりも間近で力士たちと交流できるのが巡業の醍醐味です。

参加者:これが大の里のサイン。思ったより大きくてすごいかっこいいなと思った。頑張れ~って。本場所みられないのでこうやって地方にきて見られたのはとても良かった特に地元の力士には力が入った

津幡と七尾あわせて5000人以上のファンが集まった今回の巡業。相撲で能登に、石川に、元気を与えました。

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