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仮設住宅での孤立防止等に一役…珠洲市の老人ホーム敷地内に新たな交流施設 入所者だけでなく誰でも利用可

仮設住宅に暮らす住民の孤立防止などが課題となる中、石川県珠洲市宝立町(ほうりゅうまち)に新たな交流施設が完成しました。きっかけは仮設住宅団地に住む住民からの声でした。

珠洲市宝立町にある特別養護老人ホーム「第三長寿園(だいさんちょうじゅえん)」その敷地内に新たな交流施設が完成しました。

長寿会 高堂泰孝さん:
「こちらがカフェスペースになりす。」

床やベンチに能登ヒバを使ったおしゃれなカフェスペースに…相談員が常駐し、生活の悩みなどをいつでも相談できる場所も。全て、老人ホームの入所者だけでなく誰でも利用することが可能です。

リポート:
「こちらにはもともと柵がありましたが取り外されて仮設住宅から自由に交流施設に出入りできるようになっています。」

この場所を作ったきっかけは仮設住宅団地に住む住民からの声でした。

長寿会 高堂泰孝さん:
「違う環境で暮らすことに不安を感じていた。交流されたことのない方もいた。」

設計を担当した五井建築事務所 喜多孝之代表取締役:
「仮設住宅にも集会所が一カ所あるが、管理される方がいて使用目的があってその時だけ開けるかんじ。日常的に住まれる方が集まる、井戸端会議ができる場が必要だと。」

17日は施設の完成を祝ってベンチに色を塗るワークショップが開かれ仮設住宅の住民や地域の子どもたちが集まりました。

「みんなでお茶飲みたい、明るい話をしたい。」
「公園も少ないのでありがたい。」

高堂さん:
「少しずつ環境も変わっていって知らない人がいない環境になれば自然と孤独死がなくなるのではないか。誰もが集える場所であって、地域を盛り上げたい、そういう環境になればいい。」

交流施設は午前9時から午後4時頃まで自由に利用できるほか来月3日にはマジックショーなどのイベントも開かれるということです。

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