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関空から能登へ…復興ボランティア乗せたチャーター便が初運航 全員で土砂の撤去等 航空石川卒業生の姿も
4月19日・20日にのと里山空港と関西国際空港を結ぶチャーター便が初めて運航されました。関西から到着したのは「復興ボランティア」。被災地の住民とともに汗を流しました。
4月19日、のと里山空港に到着した関西国際空港からのチャーター便。能登からは特別支援学校の子どもたちが大阪・関西万博へ。関西からは復興ボランティアツアーへの参加が目的です。
ツアーガイド:
「ボランティアで使うものだけは中にお持ち込み下さい」
今回、参加したのは関西在住者を中心に約30人。まず、輪島市内の拠点に向かい、ボランティアの必要性を学びました。
災害NGO結・前原土武(まえはら とむ)代表:
「1人の人間がスコップを1個かくだけ、土嚢袋を1個運ぶだけで被災地からものが無くなって行く。それを積み重ねていってリレーのようにバトンを繋げていくことが復興に繋がっていくと思いますので、ぜひ大阪やいろんな所の友達・家族・会社の人たちに伝えてほしいです「能登ってまだだよ」って」
ボランティアをまとめる地元の社会福祉協議会も今回のツアーを歓迎していました。
輪島市社会福祉協議会輪島市災害たすけあいセンター・荒木正稔(あらき ただとし)副センター長:
「(ボランティア)需要はまだまだ周辺も含めて依頼は上がってきています。なりわい・仕事ができるということはお客さんが来る、観光客が来るというのが一番大事で被災地に遊びに来ちゃダメなんて思わずにドンドン来ていただきたい」
参加者たちが向かったのは輪島市小伊勢町(おいせまち)にある畑です。
ボランティアの依頼者:
「ここまで土砂が入ってきて、この上に植えても下に根が入っていかない」
2024年9月の豪雨で川が氾濫し、大量に積もった土砂。参加者全員で撤去作業を行いました。
ボランティアの依頼者:
Q一緒に作業してみてどうですか?
「うれしい!私いつも一人やし」
関西からのボランティア参加者:
「能登の宇出津の方に知り合いの人とかお世話になった人とかいるので一日も早く復興してほしいなという感じです」
「発生当時から正直テレビで見たものとあまり変わっていないのが衝撃で。またぜひ定期運航してほしい」
また、参加者の中には石川県とゆかりのある人も…
日本航空石川卒業生・奥村友哉さん:
「学生時代に3年間この輪島でお世話になって、今は大阪に住んでいるんですけど、第2の故郷である輪島に少しでも貢献出来たらという思いで参加させていただきました。どちらかというと(関西は)万博の祭り祭りのムードなので、こっちの能登の現状が知られていないという状況です。なのでこういう現状を伝えられたらと思います」