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ユネスコの無形文化遺産『青柏祭』の“でか山”を子どもたちに…出張教室で歴史と文化を伝える
来月3日から七尾市内で始まるのが能登を代表する祭りの一つ「青柏祭(せいはくさい)」。今年は2年ぶりに「でか山」の巡行が実現します。この伝統の祭りを地元の子どもたちに知ってもらおうと出張教室が開かれました。
「青柏祭」は七尾市で毎年5月に能登の祭りの先陣を切って行われ高さ12メートル、重さ20トンにもなる巨大な山車「でか山」はユネスコの「無形文化遺産」に登録されています。しかし去年は能登半島地震の影響ででか山の巡行は中止となり神事のみが執り行われました。
こうした中、七尾市の大地主(おおとこぬし)神社で21日に開かれたのは…。
「でか山の材料なんですけどこの車輪は外側がケヤキ。内側はアフリカの「ブビンガ」っていう木です。」
「でか山」について学ぶ出張教室です。この教室はでか山を運行する町の一つ「鍜冶町(かじまち)」が子どもたちに将来の祭りの担い手になってもらおうと20年以上にわたって毎年開催。21日は市内の3つの小学校から集まった約100人が参加しました。
教室ではまずはじめに、でか山保存会のメンバーなどが青柏祭の成り立ちやでか山の作り方などを子どもたちに説明しました。
その後は子どもたちがでか山の下にもぐって中の造りを見たりでか山の運行に欠かせない道具を使ってみたりして600年以上続く祭りの伝統や文化に触れていました。
子ども:
「めっちゃ迫力があってお父さんがでか山の曳き手をやっているんですけどこういうのを引っ張っているんだなって誇らしく思います。」
「高さが12mもあるのに驚きました。(青柏祭が)めっちゃ楽しみです。」
地震の影響もあり、今回2年ぶりとなる「でか山」の巡行。地元の人たちの 思いもひとしおです。
鍜冶町でか山教室 坂下隆一さん:
「子どもがでか山を見て道具も触ったりして目がキラキラしているのが本当にうれしくなりますね。20何年やっていますけど子どもらの輝いた目を見るとやめられないなって感じですね。」
「青柏祭」は来月3日から巡行が始まり5日にクライマックスを迎えます。