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「いじめた生徒等に処罰がない」自殺した女子中学生の遺族が市に損害賠償7200万円余り求めた裁判始まる

3年前、野々市市の女子中学生がいじめを苦に自殺した問題。女子中学生の遺族が野々市市に7200万円余りの損害賠償を求めた裁判が金沢地裁で始まりました。

野々市市内の中学校に通っていた女子生徒は2021年2月、同じクラスの複数の女子生徒からいじめを受けていたことを理由に自殺しました。これを受け去年2月、教育委員会が設置した 第三者委員会は22項目にも及ぶいじめが継続され自殺につながったとする報告書を市に提出しています。裁判では亡くなった女子生徒の遺族が、教師やいじめを行った生徒に処罰がないなどとして、野々市市に対し7200万円余りの損害賠償を求めています。9日に開かれた第1回口頭弁論では女子生徒の父親が涙ながらに意見陳述を行いました。

女子生徒の父親:
「裁判官の皆さんには娘が受けた苦痛中学一年生の女の子が死を決意せざるをえない状況に追い込まれる思い、そして私と妻の一生消えない心の傷を理解いただき野々市市の責任を認める判決をお願いします」

これに対し野々市市は遺族の請求をすべて棄却するよう求める答弁書を提出しています。野々市市教育委員会の大久保邦彦教育長は取材に対し…

野々市市教育委員会 大久保邦彦教育長:
「尊い命が失われて3年半が過ぎました改めまして哀悼の意を表したいと思います。(意見陳述では)お子さまを思う気持ちが現れていたと思っています。深く受け止めたいと思っています」

次回は11月20日に弁論準備が行われます。

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