住民にMRI検査…能登半島地震によるストレスが高齢者の認知機能に及ぼした影響を調査

09/10(火) 11:34

能登半島地震による生活環境の変化が高齢者の認知機能にどのように影響を及ぼしているか金沢大学の研究グループが、被災地の住民を対象に脳のMRI検査を実施しています。

これは金沢大学脳神経内科学の研究グループが今月4日から15日間の日程で、中島地区の住民およそ300人を対象に行っているものです。9日は七尾市中島町の健康福祉センターにMRIを搭載した車が設置され、地元住民およそ15人の脳を検査しました。

この研究グループは2006年から、七尾市中島地区に住む65歳以上の高齢者全員を対象に認知症に関する調査を継続して行っていて、震災後のストレスで住民の脳に動脈硬化や萎縮がないかなどを調べます。

金沢大学　小野賢二郎教授：
「同じ人で（地震の）前と後の　MRIデータを比較できますので、何か変化が起こったかを見て適切な処置をすべきことが見つかったら、円滑に迅速に進めたいと思います」

調査は今後3年間でおよそ1000人を対象に実施する予定です。