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「めげるだけでは生きていけない」豪雨被害の輪島市で旅館等への二次避難受付開始 10月中旬からの見込み

記録的な豪雨で浸水被害が相次いだ輪島市で旅館やホテルへの2次避難を希望する人たちの受付が7日から始まりました。

リポート:
「こちらでは、二次避難の受付が行われています。被災者を手厚くサポートしようと、保健師や旅行会社の従業員など多くのスタッフが対応にあたっています」

輪島市役所では7日午前10時から2次避難の受付が始まりました。

窓口では保健師が対面で避難者の病気の有無や通院履歴を聞き取り、健康チェックを行ったほか、交通手段の有無などを確認しました。

県によりますと、避難先については七尾市内の旅館やホテルなどの宿泊施設が使われる予定で今月中旬には移れる見込みだということです。

7日、2次避難を申し込んだ川端俊樹(かわばた としき)さん。今年9月に避難先の金沢市内から自宅のある輪島市久手川町(ふてがわまち)に戻り少しずつ生活を取り戻そうとしていた矢先でした。

川端俊樹(かわばた としき)さん:
「予想外の早さで、1カ月たたないうちにこんなことになってしまって心が折れる。自宅に戻っても生活できない」

この日、川端さんは、約7カ月ぶりに輪島市町野町(まちのまち)にある実家の様子を見に行きました。

川端さん:
「あーひどいな。つぶれてます。時計だけが動いてます。時計だけは時を刻んでます」

実家の建物については、すでに公費解体を申請していましたが、先月の豪雨以来、実家の状況を確認したのは7日が初めてです。

川端さん:
「何とかしたいという思いはありますけど、震災と雨とダブルできましたけど、めげるだけでは生きていけないので。これからどうしたら良いのか。前に向かっていく勇気をどうやったら持てるのか。まぁ、がんばります」

県によりますと、7日時点で2次避難を希望している人は、輪島市で35世帯63人、珠洲市では現在、被災者の意向を調査しているところです。

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