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地震の影響で2匹失う…のとじま水族館に新たな『ジンベエザメ』体長約4.4mの巨体を海から水槽へ大移動
水族館のシンボルが戻ってきました。のとじま水族館に新しいジンベエザメが展示されることになり11日朝、海からの大移動が行われました。
リポート:
「まもなくジンベエザメが 水族館に運び込まれます。水族館のシンボルが9か月ぶりに帰ってきます。」
11日午前7時過ぎ。水族館に隣接する海上いけすからトラックで運ばれてきたのは先月10日、志賀町(しかまち)沖の定置網に入っていた ジンベエザメです。
ジンベエザメは専用の水槽に入れられた状態でクレーンを使って慎重に屋内のプールに運びこまれました。作業開始から2時間半。ダイバーが水槽の扉を外すと…体長約4.4メートルのジンベエザメはプールの中へ。ゆっくりと泳ぎ始めました。
のとじま水族館展示・海洋動物科長 加藤雅文さん:
「震災直後からこの水槽は水漏れがあって、何もできずに二頭のジンベエザメを失う事態になってしまいました。きょうまた再び泳いでいる姿を見てほっとしているというか、一つ戻せることができて良かった。」
もともと水族館には2匹のジンベエザメがいましたが能登半島地震で水槽の設備が故障。水位が減り、ろ過装置も機能しなくなったことなどから2匹は1月10日ごろまでに相次いで死んでしまいました。
あれから約9カ月。久しぶりに展示されたジンベエザメに訪れた客は…
来館者は:
「ジンベエザメが今日から入るということで来ました。(これまでは)寂しい部分もあったんですが、今日ジンベエザメが来て少し嬉しいかな。」
また、11日は奥能登豪雨で被害が大きかった輪島市から小学2年生約60人が遠足で訪れていました。
記者:
「ジンベエザメさんどうだった?」
子ども達:
「かっこよかった、大きい」
「久しぶりに見たから嬉しかった」
「初めてみた。背中の白い部分がかわいかった」
新しいジンベエザメの愛称は訪れた人の投票で決められるということです。
ジンベエザメは体長約10メートルぐらいまで大きくなるということで国内で展示しているのはのとじま水族館を含めてわずか4カ所です。