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爆破予告の理由は「仕事終わらなかった」市職員に懲役2年求刑 同僚等から寛大な処分求める嘆願書364通

爆破予告の理由は「仕事が終わらなかったから」でした。今年7月、白山市内の公園に火をつけ役場に爆破予告を送ったとして起訴された男の裁判が始まり男は「間違いありません」と起訴内容を認めました。

この裁判は白山市菜の花3丁目の白山市役所職員本保浩太(ほんぼこうた)被告(35)が今年7月、白山市の松任総合運動公園にあるあずまやに放火した上、「多くの市民が死ぬだろう、爆破を止めたければ市役所の工事を中止すると市長が宣言しろ」などとする爆破予告をFAXで市に送信したとして威力業務妨害などの罪に問われているものです。

15日の初公判で本保被告は「間違いありません」と起訴内容を認めました。

犯行動機について検察側は被告は市の緑地整備の業務を任されていて、事件当日はその有識者会議が開かれる予定だったが進行台本を作成する仕事が終わっていなかった。爆破予告を出せば会議も中止されるだろうと思い犯行に及んだ、と明らかにしました。その上で、ガスボンベ2本をガスコンロで熱して火をつけるなど事前に放火の方法を調べ、爆破予告も非通知設定で送信するなど犯行は合理的で計画性があるとして懲役2年を求刑しました。

一方の弁護側は犯行当時、被告は軽度のうつ状態で、職場の同僚などからも、「勤務状況を把握していなかった市にも問題があった」として寛大な処分を求める嘆願書が364通出されているとして寛大な判決を求めました。

裁判は15日で結審し、判決は今月22日に言い渡されます。

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