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地震から間もなく11カ月…輪島市で男性の遺体発見 行方不明者の兄「遺体を置いてあげたいが家もない」

能登半島地震からまもなく11か月。被災地ではいまだ3人の行方が分かっていません。こうした中、25日、輪島市市ノ瀬町で男性の遺体が見つかりました。

森下記者:
「輪島市市ノ瀬町の土砂崩れ現場です。こちらでは25日、男性の遺体が見つかり警察が身元の特定を急いでいます」

25日午後4時ごろ輪島市市ノ瀬町の土砂崩れ現場で捜索に当たっていた警察などが1人の遺体を見つけました。警察によりますと見つかったのは男性の遺体で、赤っぽい上着にベージュ色のズボンを身につけていたということです。周辺では1人で暮らしていた住民の垣地英次さんが行方不明となっていて、警察は、遺体は垣地さんと見て DNA鑑定を行い身元の特定を進めています。

親戚・神池ユキ子さん:
「今日か明日見つかってくれればいいなと思って畑から仰ぎながら見ていた。(見つかって)良かったなと。捜索する人に申し訳なくて。良かったです本当に。ありがとうございます」

地震の後、繰り返し捜索現場を訪れていた垣地さんの兄、弘明さんはけさ、遺体が身に着けていた衣類の写真を確認したということです。弘明さんは取材に対し「家があれば遺体を置いてあげたいが家もないので遺体をどうするか決めないといけない」と苦しい胸の内を語りました。輪島市内では今も垣地さんを含む3人の行方が分かっていません。

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