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能登の復興遅れにつながる可能性も…除雪を請け負う民間事業者のホンネ「できれば本業の建設や解体を…」

大雪となった5日、石川県金沢市内では駐車場などの除雪を請け負う民間の事業者も対応に追われました。この金沢の除雪作業、思わぬところで能登の復興の遅れにつながってしまうかもしれません。

午前6時、降りしきる雪のなか、金沢市内の駐車場で1台の重機が除雪作業を行っていました。

Qきょうは何時ごろから除雪作業しているんでしょうか?
作業員:自分は5時半くらいです。他の人は多分夜中からやってますね。雪がこれだけあちらこちら降ってたら、色んなところ行かないとと思うので

5日午前6時時点の金沢市内の積雪量は19センチ。気温はマイナス0.6度と氷点下を下回っていました。そんななか…除雪作業の応援部隊が到着しました。

Qこのあとの予定はどんな感じですか?
作業員:この後はまだわからないですけど、これ終わって終わり次第ですかね。久しぶりにいっぱい降りましたね

この会社では雪のシーズン、民間企業や店舗などから依頼を受け駐車場の除雪を行っています。大雪となった5日は午前4時ごろから金沢市内の6箇所で除雪を行いました。6日以降も、積雪量が依頼先の決めた基準を超えると夜中から作業を始め出勤時刻の前までに除雪を終わらせなければいけないと言います。しかし実はこの会社の本業はビルや住宅の解体工事。社長の本音は…。

宗重商店 宗守重泰社長:できれば降らずに本業の建設工事・解体工事をやっていった方がありがたいんですけど

能登半島地震以降、被災地での家屋の解体工事なども請け負っているため、雪が降ると能登の解体工事が止まり作業に遅れが出る恐れがあると言います。

宗守社長:当然、公費解体がありますから、プラス従来の解体工事だったりその他の事業がありますので、去年と今年の2年間は、今までの例年の何百パーセントという仕事の受注量が同じリソースの中でありますから、やっぱりみんな1人1人にかかる負荷も多くなりますし、大変ですよね

今回の大雪により能登の公費解体の仕事は今週いっぱい止まってしまったということです。宗守社長は1週間分の工期の遅れを取り戻さなければと話しました。

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