約28億4700万円の不正請求と調査委が試算…金沢市に本社の「サンウェルズ」の訪問看護事業めぐり

02/08(土) 11:58

パーキンソン病専門の老人ホームなどを全国で展開する、金沢市のサンウェルズが診療報酬を不正に請求していたとした特別調査委員会の報告書を公表しました。

報告書などによりますと、東証プライム上場で金沢市のサンウェルズは、全国14都道府県でパーキンソン病専門の老人ホームを展開しています。

去年9月、施設で実施する訪問看護事業に関して過剰な診療報酬を請求しているとの指摘に対し、サンウェルズはそのような事実は一切ないと答えていました。

しかしその後、サンウェルズは特別調査委員会を設け、7日、調査結果を公表しました。

報告書では、訪問看護について、数分しか訪問していないにもかかわらず30分訪問したことにしていたり、同行者がいないにもかかわらずいたことにするなどの不正がほぼ全ての施設で行われていたと指摘しています。

不正な診療報酬の請求額は調査委員会の試算で約28億4700万円に上ると言う事です。

この調査報告書に対しサンウェルズは、「多大なるご迷惑をご心配をおかけしておりますことを改めて深くお詫び申し上げます。今回の事態に至ったことを深く反省し、全役職員が一丸となり、信頼の回復に努めてまいります。」としています。

また、「調査結果を真摯に受け止め、再発防止策の提言を踏まえた具体的な再発防止策を策定し、早期に実行して参ります。再発防止策及び関係者の処分につきましては、速やかに内容を確定し、改めて公表する予定です。」とした内容の文書をホームページ上に公表しました。