
石川テレビニュース
ISHIKAWA TV NEWS
石川県内ニュース
遺族「光栄な事ですけどつらい部分も…」能登半島地震で殉職した元消防団員に顕彰状 国や県が功績を称える
2024年元日に発生した能登半島地震で殉職した輪島市の元消防団員の男性。国や県はこれまでの功績を称え顕彰状を贈りました。
のと里山空港で行われた贈呈式には能登半島地震で亡くなった輪島市消防団門前分団の元団員稲垣寿さん(享年46)の遺族をはじめ消防庁長官や馳知事などおよそ20人が出席しました。稲垣さんには生前の活動に対し国や県、輪島市などから顕彰状が贈られ遺族を代表して姉の坂下加奈子さんが受け取りました。
元日の地震発生直後、自宅にいた稲垣さんは地域の救助活動に向かおうと消防服に着替えていたところ2度目の揺れで倒壊した建物の間に挟まれ救助の甲斐もむなしく息を引き取りました。
姉・坂下加奈子さん:
自分のことより人のために行動する子だったので今回もそういうことになったのかなと。光栄なことですけど私たち家族はつらいという部分もないって言ったら嘘になるかなと思いますけど、このような名誉なことを頂いたので弟も喜んでいるかなとは思います
消防本部では稲垣さんの殉職を教訓に団員たちには安全に十分気をつけながら活動をしてほしいと呼びかけています。