負債27億以上で破たん 民事再生申スポンサー見つからず断念 金沢で結婚式場展開の「かづ美」

02/28(金) 15:16

金沢市などで結婚式場を展開し、去年12月、民事再生法の適用を申請していた「かづ美」が、スポンサーのめどが立たないことから再生手続きを断念したことがわかりました。

民事再生法の手続きを断念したのは、金沢市中屋に本社を置く結婚式場運営会社「かづ美」です。

帝国データバンクによりますと1986年に創業した「かづ美」は当初、貸衣装業などを手がけ、2004年、「ヴィラ・グランディスウエディングリゾート金沢」を開業。2011年6月期には年間の売上高25億5700万円を計上していました。しかし、コロナ禍による披露宴のキャンセルなどで大幅な赤字計上が続いていた。設備投資に伴う借入金の返済が重荷となる中、金融機関に返済猶予を要請し建て直しを図っていたものの苦しい経営が続き、自力での再建を断念、去年12月に民事再生法の適用を申請、1月17日に再生手続き開始決定を受けていました。

しかし、その後、スポンサーとなる企業が見つからず、再生の見通しが立たなくなったことから民事再生法での再建も断念、20日に、廃止決定を受けました。

負債総額は、申請時点で約27億400万円と見られていますが、その後変動している可能性があると言うことです。

帝国データバンクによりますと、３月３日までの挙式・披露宴は行い、それ以降については実施が困難な状況だということです。