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埼玉西武へ“ドラ1入団”…金沢高校の卒業式に齋藤大翔が総代として出席「いつか皆を招待できるように」

地震の影響で校舎が使えない門前高校。母校の体育館で旅立ちの日を迎えました。

中島侑鈴さん 答辞:
自然災害の前では私たちはあまりにも無力で校舎での学校生活は容赦なく奪われてしまいました

それでも地域の方々、保護者の皆様そして先生方、多くの方々の温かいご支援のおかげで私たちは門前町を離れることなく公民館という新たな場で学校生活を送らせていただけることになりました

27人いる卒業生の1人が塩士暖投手です。

塩士投手:
野球の事は当然頭の中にはなくて生きるのに必死というか…

2024年の能登半島地震で塩士投手の実家は全壊。それでもひたむきに野球を続け門前高校のエースとして2024年夏、チームを54年ぶりに県ベスト8に導きました。そんな活躍がスカウトの目に留まり福岡ソフトバンクホークスから育成13位で指名を受けました。2024年のドラフト会議全球団、最後の指名でした。

塩士投手:
驚きっていう気持ちが一番大きかったです

卒業式には、塩士投手の両親も訪れ息子の晴れの日を見送りました。

塩士良一さん:
本当に大変な3年間だったと思いますけど無事に卒業できて良かったと思います。大変な中、自分の意志でプロ入りすることを選んだので諦めずに頑張ってほしいと思います

2日、門前に戻り今夜には福岡に戻るという大忙しの帰省となったものの、塩士投手にとって大切な一日となりました。

塩士投手:
いろんな思い出を思い浮かべながら話を聞いたり久々にみんなの顔が見られたのでそれが一番良かったです。まずは支配下登録を自分は目標にしていてその第一歩として今は体づくりを頑張って将来的には一軍の舞台で投げている姿を門前町の方々に見せられるように頑張りたいと思います

一方、1日開かれたのは金沢高校の卒業式。卒業生およそ400人を代表して卒業証書を受け取ったのは…。

「総代、齋藤大翔!」県勢5年ぶりのドラフト1位齋藤大翔選手です。抜群の身体能力を武器に球場を沸かせた齋藤選手。甲子園には届かなかったものの将来性を評価され埼玉西武ライオンズから1位指名を受けました。年明けからは埼玉県にある球団の寮「若獅子寮」に入寮。プロ野球選手としてのキャリアをスタートさせました。

齋藤選手:
小学校の時のチームが激励会を開いてくれて自分がキャプテンをしていたのでもらいました

Q初めての1人暮らしは大丈夫そう?
齋藤選手:
家にいてもずっと部屋にいたのでそこはあまり変わらないかなと思います。環境が整っているのでそこで生活できるのはすごくうれしいです。この部屋は2024年新人王をとった武内選手が使った部屋だと聞いたので自分も武内選手のように新人王を獲れるような選手になりたいと思います

その後は新人選手の合同自主トレに春季キャンプとプロの選手たちに囲まれながら汗を流しました。そんな齋藤選手が金沢に帰ってくるのはおよそ2カ月ぶり。式を終えて教室に戻るとクラスメートとの会話も弾みます。最後のホームルームでは1人1人が最後のあいさつ。齋藤選手は…。

齋藤選手:
いつかみんなを試合に招待できるように頑張ります。応援よろしくお願いします!

齋藤選手:
野球のチームメートもそうですしクラスメートだったりいい仲間に恵まれたので今もすごく応援してくれているのでこういう友達は大事にしたいと思います。今までは「石川に帰りたいな」とか思っていたんですけど埼玉に戻ったら競争心を抱いて、甘えずに頑張っていきたいと思います。ゴールデングラブ賞だったりそういう賞を獲って40歳まで現役でいられるように頑張りたいと思います

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