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隣の建物押し潰され中の2人死亡…能登半島地震で倒壊した輪島のビル 遺族の声受け原因調査しながら解体へ

輪島市では17日から市長が住民の声を直接聞く懇談会が開かれています。この中で坂口市長は地震で倒壊した7階建てのビルについて段階的に解体を進める考えを示しました。

輪島消防署で開かれた市長と住民による懇談会。このような場が設けられたのは地震発生後初めてで地区ごとに住民が集められています。

初日の17日は河井(かわい)地区と鵠巣(こうのす)地区の住民36人が参加し市長との質疑応答などを行いました。この中で質問に上がったのが地震の影響で倒壊したビルについてです。

住民:
ビルを見るとどうしても気持ちが下がります。観光か地元の人かわからないですけど、笑いながら写真を撮っている人を見ると、メンタルがやられてしまうので早く取り壊してもらいたい。

しかし、このビルを巡っては倒壊によって隣の住居兼店舗が押しつぶされ中にいた女性2人が死亡していて、遺族から原因究明を求める声が上がっていて解体工事が進まない状況になっています。

これを受けて坂口市長は倒壊の原因を調査しながら段階的に解体を進めていく考えを示しました。

輪島市の坂口市長:
通常の解体の方法ではなくて輪切りで特殊工法でスライスして少しずつ解体していく。

市は国と連携して解体の準備を進め所有者などの許可が得られれば速やかに工事に着手するとしています。

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