石川テレビ

石川テレビ 8ch

石川県内ニュース

能登と金沢の2拠点で…能登半島地震きっかけに退職した女性達に“アクセサリー職人”の仕事を 体験会開催

地震をきっかけに能登を離れるなどして仕事を辞めた女性たちに、能登と金沢の2拠点で働くことのできる仕事を紹介する体験会が開かれました。

「火にいれてオレンジ色になったら先をピンセットでつまんでひっぱる」
「これを火の中にまた入れると…切れます」
「こうしてしずくの形にしていきます」

先月30日。金沢市内のコワーキングスペースで行われていたのはガラスのアクセサリーを作る体験会です。

この会に参加しているのは…
「震災で(住む)場所が変わることによって退職になってしまったので移動しながら、家が無くなったりしても続けられるような仕事がいいなって思って探しています」

参加者の多くは地震をきっかけに新しい仕事を探している女性。こうした人たちに、ガラスのアクセサリー職人の仕事を紹介することがイベントの目的です。

耐熱ガラスを使った商品で知られるHARIO(はりお)と、県内でコワーキングスペースなどを運営する会社が開きました。

合同会社CとH 伊藤紗恵CEO:
「(避難先から)能登に戻る人もいるし戻らない人もいるし、まだ行き来している人がいる中でどこでも働けるスキルを女性が持てることが必要だと思った」

伊藤さんが運営する金沢と珠洲のコワーキングスペースには工房が設けられ、2拠点で働くことができる仕組みです。

イベントの参加者で、被災前は介護士をしていた珠洲市の鷺望美(さぎ のぞみ)さん。地震を経験して仕事に対する考え方に変化があったそうです。

鷺望美さん:
「前までは仕事優先だった。地震も経験して家族との時間、自分の時間も優先しながら仕事ができればいいかなと思っています」

当初の定員は約15人だったこの体験会。実際には40人以上の応募があった人気ぶりです。

希望者は今後、選考や研修を経て、アクセサリー職人としての仕事をスタートすることができます。

鷺さん:
「直接手で触るものじゃないので難しかったんですけど楽しかったです。子どもも小さいので自分のライフスタイルに合わせて働けると聞いたのでお仕事にできればいいなと思います」

新しい働き方へのチャレンジを後押しするこの取り組み。こうした活動が震災で環境が変化した女性たちをサポートすることにつながっています。

今回のイベントを通して、6人の方が実際に研修を始めることになり、年明けには第2弾の体験会を実施したいと考えているそうです。

この取り組みが気になった方は「OKNO to Bridge(おくのとぶりっじ)」のインスタグラムやホームページからお問い合わせください。

最近のニュース