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被災地の記憶語り継ぐ…のと鉄道で『語り部列車』運行開始 景色と共に発生時の様子や能登の現状等伝える

能登半島地震で大きな被害を受けた穴水町の「のと鉄道」。被災地の記憶を語り伝えようと16日から「語り部列車」の運行が始まりました。

のと鉄道では被災地の復旧状況や復興への思いを乗客に伝えるため16日から「語り部列車」の運行を開始しました。運行初日となった16日は1両を貸し切りにして愛知県からの団体客15人が乗車しました。南海トラフ地震に備え、東海地方での防災意識が高まっているからです。列車内では穴水ー和倉間のおよそ40分間、元日の震災を経験した「のと鉄道」の社員が語り部となり、今なお震災の爪痕が残る車窓からの景色と共に地震発生当時の様子や能登の現状などを伝えました。

のと鉄道・主任列車客室乗務員 宮下左文さん:
「南海トラフに役立てになるように語ってまいりましたけれど、最後はこの言葉で皆さんとお別れさせて頂きたい」「ほんならね、また来てくだいね、待っとるね」

乗客:
「(のと鉄道の)関係者の方々が頑張ったんだろうなというのが分かりました」「屋根のブルーシート、倒壊家屋がまだまだそのまま残っている。早く復旧できないのかなというのは感じました」「実際に自分たちの所に地震が来た時に自分たちがどうなるのかなっていうのはすごく感じたところ」

宮下:
「語りながら案内できたかなという思いがございました。色んな地域でお話を聞いてまいりました。だからそのことも代弁者として復興のために語っていきたいなという思いがあります。徐々に幅を広げた語りをしていきたいという思いを改めて感じました」

語り部列車は旅行会社か、のと鉄道への団体乗車の予約が必要で、担当者は「運行を通して地元に貢献していきたい」としています。

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