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中秋の名月も…実は満月ではない事も?気象予報士に聞いてみた

2024年9月17日は旧暦の8月15日ということで十五夜の満月となることから「中秋の名月」といわれています。しかし実際の満月は明日。「中秋の名月」と「満月の日」がずれることはよくあるようです。

去年までは中秋の名月と満月の日が同じ日だったんですが、今年から6年間は1日か2日遅くなります。

実は、新月から満月になるまでの日数にばらつきがあるからです。国立天文台によりますと新月の日を1日(ついたち)とする旧暦では、14日から17日まで満月の可能性があるということです。18日の午前11時34分が満月の時刻となるようです。日中は月が見えませんので、あしたの夜が満月なら17日の夜も同じぐらいなので「満月」ということでいいのではないでしょうか。

ところで、どうして秋の月が「名月」といわれるか知っていますか?

その理由は2つあるといわれています。ひとつめは、「秋は月の高さがちょうどよい」ということです。まずは、太陽の高さからおさらいしておきますと、このように、夏が高く冬が低い位置に見えます。そして、春と秋はその中間の高さとなります。

一方で、満月の月はちょうど太陽の反対側の位置にありますので高さが逆になるんです。夏が低く、冬が高くなります。いずれにしても、春と秋はその中間ということですのでちょうどいい高さということになります。

そして、もうひとつの理由が、「秋は空気が澄んでいる」といわれているからです。春は「おぼろ月夜」や「春霞(はるがすみ)」という言葉がある通り、月がかすんで見えることが多いんです。春は、花粉や黄砂の影響でかすみやすいということもあります。また、夏は湿度が高いので水蒸気の影響で月がぼんやり見えてしまいます。そこで、夏の蒸し暑さが終わって空気の澄んだ秋が月の一番くっきり見える季節ということになります。

今夜の天気を確認してみましょう。今の時間は、能登地方の一部で晴れて「中秋の名月」となっているのではないでしょうか。午後9時に晴れの範囲は広がりますが、加賀地方は雲が多い予報となっています。日付が変わると次第に雲の範囲が広がり能登地方でも雲が多くなりそうです。能登のほうでは今夜はお月見が楽しめそうです。すっきり見える月もいいですけど、雲の切れ間から見える月も風情があっていいのではないでしょうか。

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