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負債約6億5800万円 ダウンジャケットの生地を製造 中能登町のシュクタニなど破産手続き

ダウンジャケットなどの織物を製造する中能登町の合成繊維製造業、シュクタニなど2社が金沢地裁七尾市部から破産手続き開始決定を受けたことがわかりました。負債総額はあわせておよそ6億5800万円にのぼると見られています。

民間の信用調査会社、帝国データバンクによりますと破産手続き開始決定を受けたのは中能登町井田のシュクタニとその関係会社、アルファーテックです。シュクタニは1919年に創業し、ダウンジャケットやスポーツ衣料、婦人衣料などに使われる薄地織物の製織を手がけてきました。ピーク時の1979年12月期には年間の売上高10億200万円を計上するなど堅調な事業運営を行っていました。しかしエネルギー価格の高騰で収益状況は厳しい状況に追い込まれた上、今年1月の能登半島地震によって工場や機械設備の一部に被害が発生。その修繕費用などを含め先行きの見通しが立たないとして1月末までに従業員を解雇し、操業を停止していました。その後、再雇用など人手の確保、資金面の見通しも立たずシュクタニは11月20日に、関係会社のアルファーテックは11月22日に金沢地裁七尾市部から破産手続きの開始決定を受けました。負債はシュクタニが約5億1854万円、アルファーテックが約1億4000万円で2社あわせておよそ6億5800万円にのぼると見られます。

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