石川の美術界を影で支えてきた「ひろた美術」が事業停止・破産申請の準備に…コロナ禍の影響も受けたか

01/28(火) 19:42

石川県の美術界に激震です。能美市のひろた美術が事業を停止し破産申請の準備に入っていることがわかりました。

破産申請の準備に入ったのは、能美市小長野町に本社のあるひろた美術です。

東京商工リサーチによりますと、ひろた美術は1942年4月に創業、額縁や掛け軸の販売を主体に、金沢市や福井県福井市にも店舗を展開。店舗内にも画廊を併設し、県内の芸術家に展覧会の場所を提供するなど県内美術界に高い知名度を有していました。

1995年には野々市市に「がくぶちや野々市店」を開設。1996年7月期の売上高は3億4300万円あまりを計上していました。しかしその後は額縁販売の低迷で、不採算点本御閉鎖を実施、さらに新型コロナの影響も受けたとみられ、近年の売上高は1億円の大台を割り込むなど収益面も厳しさを増していました。

こうした中、2024年12月30日付けで、能美市の本社の入り口に「大変申し訳ございませんが、しばらくの間お休みさせて頂きますので何卒宜しくお願いします。店主」という手書きの張り紙が掲載され、事業を停止していました。