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高級車購入等に充てたか…コロナ患者の搬送委託料1億円超横領した罪 タクシー会社元専務が起訴内容認める

新型コロナ患者の搬送委託料1億2000万円あまりを横領した罪に問われたタクシー会社の元専務の初公判が開かれ男は起訴内容を認めました。

この裁判は大和タクシーの元専務小浦聡(58)被告が2020年9月から2023年7月までの約3年間、石川県が会社に支払った新型コロナ患者の搬送委託料1億2000万円あまりを横領した罪などに問われているものです。

金沢地方裁判所で開かれた初公判で小浦被告は「間違いありません」と起訴内容を認めました。

検察側によりますと新型コロナ患者の搬送委託業務は1日の基本料金が6万5800円で、それに加えて1人搬送するごとに6万6000円が県から支払われていたということです。会社から業務を一任されていた小浦被告は会社名義とは別の口座に搬送委託料を保管し、会社には基本料金分のみを計上した嘘の請求書を提出していました。小浦被告は横領した金をマンションや高級車の購入などに充てていたと見られます。検察側は小浦被告がコロナ患者の搬送が始まる前から委託料を別名義の口座に振り込めないか相談していたことを明らかにし計画的な犯行だったと主張しました。

次回の裁判は10月28日で、追起訴分の所得税違反についても審理し結審する予定です。

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