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能登半島地震で被災…抒情書家・室谷朱琴さんが避難生活中にしたためた書など集めた個展 金沢で14日まで

能登半島地震で被災した書家が避難生活中にしたためた書などを集めた個展が金沢市で開かれています。

「コトリコトリがれきの崩れる音ポトリポトリポトリ涙」
「生きていることがうれしくて」

これらの書を描いたのは能登町の抒情書家・室谷朱琴さん。

変わり果てた能登の光景を目にして湧き上がった感情や、人の支えによって見いだした生きる喜びなど、この9カ月余りの心象風景がありありと描き出されています。

室谷さんは能登半島地震でアトリエ兼自宅だった古民家が大規模半壊しました。加賀市での2次避難などを経て現在は金沢市のみなし仮設住宅で生活しながら浮かんだ言葉を書にしたためてきたといいます。

室谷朱琴さん:
「言葉を書くこと、描くこと。それが私に今できることかなと思って…フラッシュバックのように二次避難した人にも(辛い気持ちが)戻ってくる。(作品が)精神的な支えになれたらいいと思って…『生きててよかった』というような思いをしてもらえたらと思っています」

作品展は入場無料で、14日まで金沢市のひろた美術画廊で開かれています。

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